子ども達の好きな絵本の中に、筒井頼子さん作・林明子さん絵のコンビで
かかれた「はじめてのおつかい]「あさえとちいさないもうと」「いもうとのにゅういん」という3冊があります。

「はじめてのおつかい」は、主人公のみいちゃんが、忙しいお母さんにたのまれて、赤ちゃんの牛乳を買いに行くお話です。

みいちゃんは、坂の上にある『筒井商店』におつかいに行きました。
「牛乳くださーい!!」と、大きな声で言おうとしますが・・・

黒めがねのおじさんや、

おばさんの、勢いに負けてしまい、なかなか声が出ません。でも、勇気を出して、牛乳を買うことができ、うちへ急ぎます。坂の下では、お母さんと赤ちゃんがみいちゃんを迎えに来ていて、三人で仲良く帰っていくところで、お話は終わります・・・

このお話に出てくる、みいちやん、黒めがねのおじさん、おばさんが、「あさえとちいさいいもうと」や、
「

「いもうとのにゅういん」の中に登場しているのです。

「あさえと・・・」では、あさえの横で遊んでいた妹がいなくなり、慌てて探している途中の大通りで、黒めがねのおじさんと、おばさん、いつも遊んでいる公園に、みいちゃんがいます。(妹は公園にいました。)


「いもうとのにゅういん」では、あさえの妹が入院した病院の受付に、黒めがねのおじさんと、みいちゃん、お母さん、赤ちゃんがいます。(おつかいのときより、赤ちゃんが、成長してます!)みいちゃんは、牛乳の販売機の前に立っています。

みいちゃんや、おじさんおばさんに気づいたのは、子ども達です。「先生、見てみて、みいちゃんがいるよ!!」「黒めがねのおじちゃんだ!!」・・と登場人物を見つけては、大騒ぎしながら、私や友達に話してくれました。この3冊は、よく読んでいました。でも、私は、読んであげるのに一生懸命で、こんなすごいことには、まったく気が付きませんでした。絵は、主人公中心に見ていました。<絵本は、文字だけではありません。絵も大事です。>ということを忘れていたな・・と、反省です。まだ三歳児のぱんだ組みさんは、文字が読めない分、しっかり絵を見ていたのでしょうね・・・子ども達が見つけた人物は、とても小さく、端っこのほうにいることが多いです。
このことがあってから、私もじっくり絵だけを見てみました。みいちゃんが買い物に行った「筒井商店」の看板が「あさえ・・・」の中に・・
きっと、みいちゃんちと、あさえちゃんのうちはご近所なんだろうな・・と絵を見ながら思いました。
子ども達の気付きから、又別の楽しみ方を教えてもらいました。